ノルウェーの別荘事情

ノルウェー雑記

たいていのノルウェー人が別荘を持っています。別荘と言っても山小屋といった感じもだったりで、日本人が考えるような豪華なものではありません。日本人がステレオタイプ的に考える避暑用とか、そんな類のものでもないです。彼らはただ遊び用、週末に街の暮らしから、仕事から離れてゆったりするために別荘が欲しいと思うのです。

一番下の義姉のスエーデンにある別荘に行った時のこと・・・その別荘は大きな湖の近くにあり、彼女はよくそこで泳いでいました。本当にゆっくりそこでの滞在を楽しんでいるように見えました。

別荘はもともと農家でしたが、それを義姉一家は改装したのです。で、トイレは昔風のもので母屋とは別、に外にありました。水洗ではなく、におい消しのために市販されているそれ用のコケなどがブレンドされたものを、その都度入れるようになっていました。

総勢十何人で泊まり込んだので、町までパンだけのために買い物に行けないと、ある日、彼女はパンを焼きした。

彼女は約4キロ、つまり4パックの粉を大きな洗い桶(私にはそう見えた)に入れると生イーストを放り込み、適当に混ぜるとほったらかし。レシピーも何もあったものではない、って感じでしたが、ちゃんと数時間後にはかぐわしいおいしそうな香りがたち始め、焼きあがった大きなパンが食卓に上っていた。

このお姉さんもかなり太っています。彼女がそうだからではないでしょうが、する事なんでもが全てダイナミックに見えていました。することが全ておおざっぱと言うか、日本人のようなデリケートなところがないのでそう思ってしまったかもしれませんね。

別荘の裏に植えていたサラダ菜をさっと引き抜いたかと思うと、入れてあったバケツの水の中へバシャバシャと2,3回。それで洗いはもう終わり。日本人があまりに清潔すぎるのかもしれない?

ノルウェー人は仕事が休みになると、あるいは週末には町を離れ田舎でゆっくりしたいと思っている様です。日本人のゆっくり感とはずいぶん違うのです。ただただぼーとしていたい人たちです。だからそんな別荘は山の近くだったり、森の中だったり、海の近くだったりします。

ある友人一家には別荘が3軒、そして彼らの家はオスロ郊外にあります。その別荘一見はのうち一軒は彼ら自身が建てたもので森の中にあります。添えたイラストみたいな感じです。あとの二軒は彼らの両親がなくなって相続したもので、一軒は遠く離れてベルゲンにあるとかだからなかなか維持するのも大変なようです。

彼らの森の別荘は湖の近くにあり、訪ねた時、彼ら所有のボートが浮かべてありました。彼らは典型的な中産階級だと思います。

その別荘のトイレも水洗ではありませんでした。電機は自家発電をしているとか。水は周りの土地に水源を求めて探し回り、やっと見つけたところを百メーターも掘り下げてそこから水を引いている、と言っていました。冬になれば雪も凍り付いてそこに行きつくのも大変な山の中ですがが、自然好きなノルウェー人にはそれも楽しい、と言ったとこのようです。

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