スープ椀を持ち上げて食べる

食文化

私たち日本人は食器の形態上からも味噌汁やご飯はその椀をテーブルから持ち上げて食べるのが普通ですよね。お箸ではスープは口には運べないわけですから、永久にスープの方は椀の中に残ることになってしまいます。

先日、映画”The Besuty & the Beast”を見ました。その中で最初はビーストがフォークやナイフを使わずに食べているのを嫌がっていたベルがビーストと一緒にスープ皿を持ち上げてスープをすする場面がありました。やはり、それは異様に映りました。私たち、日本人が椀を持ち上げて食べているの姿もそんな風に西洋人には見えるのでしょうか。

ある時、博多のホテルのレストランで韓国人家族のお隣のテーブルに座ることになりました。その時に、彼らは味噌汁用にスプーンを用意していました。大きなsoup spoon が汁椀からにょきっと突き出しているのは少しおかしく見えました。

ところで、夫が日本に留学していた時の話です(私たちは学生結婚しました)。私も今の様に料理ができない新米主婦だったわけで・・・しかし、日本の朝ごはんは味噌汁・・・という事で日本に住みだしてずっとみそ汁と作りました。

あれから数十年たちましたが、忘れられないことが起こりました。12日目に「もうみそ汁は欲しくない」と言われてしまいました。やはり、日本人の味覚とは違うんだと思った瞬間でした。今も時々しか作りません。月に3回くらいでしょうか。味噌汁って初めてそれを口にしたヨーロッパ人にはそんなへんてこりんな食べ物に思えるのでしょうか。明治時代に日本にやって来た宣教師の人の記録の中で味噌汁はとても気持ちの悪い味がする・・・とあります。海外の人曰く「韓国についた途端にキムチの臭い、日本では魚の臭い」とか。味噌汁も魚の味がするのかもしれませんね。ノルウェーのお姉さんにのりを食べてもらったら「魚の味」と言っていましたから。

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