魚の骨が喉に引っかかったらどうする? 民間療法

食文化

日本人は魚の小骨、そう気にせず口に入っているような気がしますが、どうでしょう?ノルウェーの人たちって、骨がついている魚がテーブルの上に供されたら大騒動です。食べる前に骨を取り除いてしまうのです。見た目、汚いったらありゃあしない。お頭付きの魚の片身を綺麗に食べ、ひっくり返してもう片方を食べると、美しく骨が魚の形をして残っていた、なんて芸当は彼らには永久にできそうもありません。

それほど魚の骨には気を付ける人たちです。喉に引っかかった、と言う話はあまり聞きません。「ほらいい加減なことをして食べているから」とは言われなかったけど、私がひっかけてしったことがありました。幼い時から私はそんなときにはご飯の塊を飲み込む、などと言われて育ったので、すぐにそうしようとしたのですが、ノルウェーの台所じゃあいつもご飯があるわけではないし・・・。

すぐに骨はなくなりました。どうしたと思いますか?ノルウェーの民間療法、お義母さん授伝の方法です。即効でした!バナナの塊を飲み込んだのです。これも民間療法の一つですよね。

もう一つ、これは怪しい療法じゃあないかと思います。娘が幼稚園に通っていたころのことです。ある夜のこと、彼女は耳が痛いと言い出したのです。夜ではあったし即医者へ・・・という事も出来ず「明日まで我慢できる?」などと言っていたら、夫がねぎ療法を言い出して・・・。しょうがないからそのようにしたのですが、あれって効き目はあったのでしょうか?ねぎを刻んで耳の中に入れました。実際はそんなに奥の方まで行かなかったとは思うのですが、今考えるととんでもない、と思います。

アイルランドに旅行した時、ある教会で難百年前、その教会の床板をはがしてそれを煎じ薬として飲んだという話を聞きましたが、今のような薬がなかった昔の人々は藁にもすがる思いで様々なものを試し、そんなものまで効くという結論に達したのでしょうか。しかし、自然の中にはまだまだ実際に薬用として用いられるであろう可能性のあるものが多く潜んでいるんでしょうね。

ところで、このアイルランドでの民間療法についての話の時、現地のガイドさんと日本からの添乗員さんの間でガイドさんの言っている「民間療法」と言う言葉が添乗員さんには分からなかったようで私たちにはうやむやのまま説明はパスされました。日本からのツアーで行くとそんなことが何回かありました。とんでもない訳を伝えている添乗員さんもいたし・・・。

fishと言う言葉の由来ははゲルマン祖語のfiskazだそうです。元の意味も魚を指し、ゲルマン祖語から多くの言語に派生したという説が有力です。ゲルマン祖語から古代英語である fiscに変化し、そこから現在の英語の形に変化した可能性が高いらしいです。ただし、現代英語になる時に古代英語とは違った意味が付け加えられました。言語は絶えず変化しているという事です。古代英語では魚としての意味しかなありませんでしたが、現代英語では魚や魚肉のほかに人間のことを指す修飾語としての意味を持つようになっています。なお、ノルウェー語ではfisk、フィスクとkも発音します。

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