フリーマーケットはフリーなマーケット?    不必要な物はマーケットへ!

英語雑記

英語でfree market と言えば、自由市場の意味。カタカナではやはり同じフリーマーケットですよね。しかし、フリーの綴りが違います。flea marketが正解。 fleaは英語でのみのこと。蚤の市のことです。 freeと fleaは発音が違う。

イギリスとアメリカではflea marketも少し違うようです。アメリカのそれは日本のフリーマーケットと同じで常設されていない屋外の市場で品物が安く売られる場所、これに対してイギリスでは屋外の古物市です。イギリスの flea marketの方が本来の蚤の市に近いのでしょう。古いものには客と一緒にノミもあつまるというところから蚤の市と呼ばれるようになったようです。蚤の市の発祥の地はパリ、そこから西ヨーロッパ中に広まって行ったという事。ヨーロッパではあのマリーアントワネットのドレスにしても手縫いなのでなかなか新しいドレスを新調、というわけにはいかず、手放した時にはのみだらけ、だったというようなことだったようです。マリーアントワネットのベッドだって白みだらけだったという事なので。ミシンが発明され迅速に衣服が縫われるようになるまでは衣服の新調はなかなか大変だったようです。

フリーマーケットは不必要なものを誰かに活用してもらうには本当にいいシステムですよね。出かけられたこと、利用されたことはありますか?それともネット上のオークションで?中古のものとは英語ではsecond hand とかusedとか言いますが、ある知人でオークションなりでそのような商品を利用しだすとばかばかしくて普通の店では買えない、と言う人がいます。

数年前、ロンドンに旅した時、妹の希望で2,3の蚤の市に出かけました。1箇所は40年前に出かけた時とは大違いで若者のファッションばかりが目につきました。何も古いものはありませんでした。昔から続いているような蚤の市では私も目の保養をしました。妹は象牙の値付けを買い求めました。もともと日本のものだと思いますが、いい値段でした。私たちが骨とう品を物色している時、中年の女性が私たちの後をずっとついてきて同様に物色していましたが、彼女の場合は骨とう品と言うよりすりができる人を物色していたのでは、と思ってしまいました。ロンドンだけでなく、ローマでもパリでもフリーマーケットは数十年前に比べて様変わりしてしまいました。まあ、何を求めるかによるとは思いますが。

数十年前、ロンドンのコベントガーデンのフリーマーケットにいった時には、近くの店でドールハウスを見たり(やはりその文化があると思いました)、初めてミートパイを食べたり・・・美味しかったです。それからずっと後にそのあたりは死刑執行が行われていたところだったと知りました。やはり、人が多く集まるところってそういったところなんですね。

ローマでも数十年前には大きな蚤の市がウイークエンドとかに開かれていましたが、最近は余り、そのニュースは聞いていません。いずれにしても規模は小さくなったのだと思います。

ところで、最近我が町のある一角に(他にもあるのかもわかりませんが、私は知りません)本当にフリーなマーケットが開かれるようになりました。最近と書きましたがもう1年以上前からあったのかもしれません。とにかく我が家がそこを利用するようになったのがこの2,3か月です。

誰でも不要なものをそこに持って行っておいておけばいい…必要な人はそれらをもらって行っていい…と言うシステムです。捨ててしまうより誰かの役に立てば、と言うシステムです。なかなか捨てる事が出来なかった衣服も誰かの役に立ってくれているようです。

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