アルコールはもともとお酒とは無関係?「命の水」とは?

食文化

お酒のことをアルコールと言います。日本語のアルコールはオランダ語のalcoholから来ているとか。英語でも alcoholと書きます。アルコールはお酒の意味に用いられていますが、もともとの意味は酒とは無関係でした。オランダ語・英語の alcoholはアラビア語のアル・コール al-kuhlに由来します。アラビアの夫人たちは鉱石からとれた金属であるアンチモンの粉で瞼や眉毛を黒く塗っていました。今のアイシャドーです。その粉のことをコール kuhlと言ったのです。それに英語の定冠詞 theに当たる alを付けたのがアル・コール al-kuhlです。それがラテン語で alcoholになり、オランダ語や英語に取り入れられることになりました。そして alcohol=アンチモンの粉が純粋で精細であることから alcoholは精密の蒸留された酒精に用いられ、転じて酒の代名詞になりました。

ウイスキーは「命の水」を意味するんだそうです。whiskyに関するもっとも古い文献は 1494年のもので、 Scotlandにあるとか。しかし、上流の方法は遅くとも 10Cにはイギリスで知られていたそうです。大麦を発酵させてつくる蒸留酒。これはイギリスに錫を買い付けにやって来ていたアラブの商人が伝えたらしいとされています。穀類から酒精分を蒸留する方法は古代エジプト人も知っていた。

ウイスキーと言う語はアイルランド・ゲール語で「命の水」を意味する uisgebenthaから来ています。他の国でも同じ意味の言葉をアルコール飲料に充てています。フランス語の eau de vie、スエーデン語の akvavit、ラテン語の aqua vitae、いずれも「命の水」と言う意味です。

それにしても様々なお酒があるものです。お酒の好きな人はなんでもかんでもお酒にしてしまおうと思ってしまうのでしょうか。最近、ある知人は、利益は考えていないとかで、中国向けのアルコール販売(日本酒)のビジネスを始めました。自分もお酒が好きだから、これは趣味だそうです。

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