ladyの語源 ladyとはもともとパンを焼く人だった

英語の語源

lady に対する日本語と言えば淑女(womanより丁寧な言い方)で上品な女性を 指す言葉としてgentlemanとともに使われてきました。ところがこの ladyと言う言葉、もとの意味は「パンをこねる人」なのです。ladyはラテン語には見られない英語本来の言葉です。古英語では hlafdie、または、 hlafdigeで前半の hlafの部分は現在の breadとloaf(パンのひと塊。flafの h がなくなって来た)を表していました。古英語に盛り上がるhlifian と言う語があり、パンの膨れる様子からつけられたと言われています。後半の-die、または -dege は「こねる」。インド・ヨーロッパ語のdeigh(形作る)から古英語の dag 、または、dough(パン生地)になった言葉で、これを油で揚げたものが doughnutです。いずれにせよ、 hlafdieとは、パンをこねる人という事になるのです。

一方、 halfにfeardを加えたhlafeardはhlaford、さらに縮まって君主・領主になりました。また、召使は hlaf-atan=loah eatersパンを食べる人、後にフランス語のervantsが定義でどれもみなパンに関係します。このパンを守る人、こねる人がやがて lord とladyになり、イギリスでは正式に名前の前にladyをつけられるのは、 lordの称号を持つ、伯爵、侯爵などの夫人、令嬢だけです。

ずっと以前、カナダ、ニューファンドランドにいた友人のお父さんはsir の称号を持っていました。彼女はお父さんがどのようにしてその称号を得たかは知らない、と言っておりました。彼女自体そのころ、まだティーンエージャーだったのでそれに対してたいした認識も持っていなかったのか、と思います。お母さんはLadyの称号で呼ばれ、彼女自身は Missの称号で、と言っていました。彼女には妹がいたのですが、彼女が長女なのでその称号をもらったと言っておりました。この Missは私たちが学校で習った Missとはまた違った意味を持っているという事でしょうね。

ところでドーナツってもともとは穴が開いてなかったんですって!

ドーナツは116世紀オランダで生まれたとされています。最初のドーナツはくるみ(ナッツ)くらいの大きさで、穴はなかったのです。だからドーナツにはnutという名前がついているんですね。日本語の菓子に菓がついているのと同じですね。17世紀このドーナツと言うお菓子はオランダからの移住者によりアメリカに引越しました。それからも長く穴は開いていなかったそうです。穴が開いたのは19世紀半ばのこと。チャールズ・パナティーが書いた「日常品簿起源」と言う本に最初に穴を開けた人物が紹介されているとか。メイン州出身のハンソン・グレゴリーという海軍大佐で、母親が作っていたドーナツに穴を開けてみた・・開ければ表面が大きくなって揚げむらがなくなり、真ん中が生焼けでねっとりすることもない、という事を発見したからです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました