くじら肉のお刺身なんて食べたことがありますか?

食文化

私が幼かったころ、クジラ肉なんてごく普通の食材だったように覚えていますが、最近、あまり見かけませんね。クジラ肉を手に入れました。すごい貴重に思えました。やはり作ったのは竜田揚げ!

世界のあちこちから捕鯨反対の声が聞こえてくる中、ノルウェーは日本同様に捕鯨国で良かった!捕鯨のことではノルウェーの国と握手です。この国も近隣諸国から避難の対象になっています。ドイツなんかもノルウェー品非買運動なんてしています。

数人の友人がドイツにいます。日本の地を初めて踏んだそのうちの一人にもクジラ肉の料理を出してみました。

ます、さんざんにクジラを食用にしてはいけない、と説教をされましたが、「おいしい、美味しい」と言いながら食べまくり、私の作った竜田揚げは食卓の皿から消えてなくなりました。北ドイツ、フリースランドの友人です。ドイツでも辺境の地くらいに思われている地方です。だから、一般ドイツ人に比べても極端にクジラには反対と言う意見があるのかなあとも思ってしまいました。

クジラを生肉で、つまり刺身として口にした日本人て多いですか?・・・その食べ方普通ですか?まだまだ日本でクジラ肉が普通に出回っていたころ、ある家でクジラの刺身を出されたことがありました。「へー、そんな刺身もあるんだ、そんな食べ方もあるんだ」と私は思ったものでした。

それから何年も経って、クジラ肉が店先に並ばなくなりました。それが、ノルウェーでクジラ肉を食べることになるとは。日本での刺身を思い出し、ちょうどやって来たお兄さん夫婦に出してみました。本当はいやいやだったのでしょうか。一切れは食べてくれました。それに私はそのころまだまだ新米主婦で「ほどほどという事を知らなかった・・・大きすぎる切り身だったと思います。日本人でも普通に食べれる魚の刺身もクジラ肉だと・・・思う人がいるかもしれませんよね。ましてや、そんなもの、とにかく生と言えるものは初めてのノルウェー人がよく食べられたものだと、今更に感心してしまいます。お兄さの奥さんは「無理」と断ってきました。あとでお兄さんは胃薬でも飲んだのではないでしょうか。やはり聞いていた通り日本人はゲテモノくいだ、と思われたかも、です。

今考えると、私がもし、カナダでエスキモー人にに「これ食べてみない?}とアザラシの肝などを進められても、火を通してないものは到底無理なのでは、と思ってしまいます。だから、彼らの反応は無理のないことだと思います。

日本人が「タコだ、生魚だ」とおいしく食べている様子も海外の人たちにはそんな風にとらえられているのかもしれませんね。

ノリが日本から届いたことがありました。これもやって来たノルウェーのお姉さんたちに食べてもらったのですが、魚の味がする、と言われました。「おいしい」と言う声は聞こえてきませんでした。ずっと以前、日本にやって来たフランスの友人は彼女の国ではノリは健康食品の店で売られている、とか言いながらおいしそうに食べていましたが。

随分と前の話です。50年くらい前の話でしょうか。ペルー山中に飛行機が墜落し、乗客全員がなくなるという事はなかったのだけど、真冬の雪の中、不時着した乗客は生き残るためになくたってしまった仲間や家族を食べなければならなかった、と言うノンフィクション本を読んだことがあります。私の友人の間をその本は回り、その聖餐に関して「日本人は刺身を食べなれているからそんな状況になっても生き残れるよね」と言う意見が一人の友人からありました。どうでしょうか?

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