アルファベットのルーツは約4000年前までさかぼるのだそうです。アルファベットは当時、全盛を極めていたローマ帝国でこの文字を使い始め、それが広く分布されたもの。それゆえに、この文字をローマ字と呼ぶようになったそうです。
しかし、当時のローマ字は21文字だけしかなく、今のGJUWYは使われていなかったそうです。また、この21文字はエルトリア文字を通じてギリシア文字から作られたとか。そして、最初の2文字がアルファ、ベータなのでアルファベットと名付けられたというのは有名なお話ですよね。何はともあれ、アルファベットも最初は象形文字で一つ一つの文字に意味があったそうです。
ところで、なぜ英語には大文字と小文字があるか、なんて疑問に思ったことはありますか。
紀元前1～2世紀ではまだ大文字しか存在していなかったそうです。やがて文字が普及してくると、、多くの人が文字を使用することになり、その文字をなめした羊の皮（羊皮紙）に書き綴っていたのだけど、羊皮紙は高価であり、そのためできるだけ小さな文字を書き綴る必要ができたのです。そこで、小さな文字、小文字が登場することになったという事です。しかし、小文字ばかり使っていると,体裁にメリハリがなくなる。そのうち、目立たせたいところは大文字を使うと文章が格好良くなってきた。こうして文章の始めと固有名詞の始めに大文字を使うようになったのは18世紀中ごろからだそうです。しかし、この傾向に反対すものも多く、政治家、そして科学者だったベンジャミン・フランクリンは「昔は名詞はすべて大文字で書いていた。それが今ではどうだ。文の始めと固有名詞にしか大文字は使われていない。これは印刷業者の陰謀だ」と嘆いたそうです。
現在、大文字を使うという伝統はドイツ語にはまだ残っています。ドイツ語では固有名詞だけでなくすべての名詞が大文字で始まります。
また、今でも、大文字だけで、あるいは小文字だけで手紙を書く人がいます。I am ～.のI までもそうなんです。もし、プリントされたもので、大文字だけの言葉があったら、その言葉を強調したい、大声で言いたいという事です。
ところで、どうしてアルファベットはＡから始まるのでしょうか？
ちゃんとした理由があるようです。アルファベットも上記のように元々は表意文字（今は表音文字です）でした。Ａは古代フェニキア文字では角を持つ牛を表しています。この牛と言う動物は、当時は、ウシをどれだけ持っているかによって裕福かどうかの尺度とされた動物なのです。食べ物になり，皮やミルクは生活の必需品であり、労働のための私益の立役者であった牛。それで牛の角がアルファベットのトップを担う名誉をあずかったというわけです。
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