外国 人 foreignerの語源

英語の語源

外国人のことを外人と呼ぶのはよろしくない、と言われています。「よそもの」と響くのでしょうか。

以前、私がスペイン語のforastero(あるいは、女性形で forasteraを習った時、すぐに英語の forest(森)を思い出しました。スペイン語の「外国人」と言う言葉は「森からやって来た野蛮人」だと言いたいのかと思ったのです。その後、 forestの語源を知り、納得しました。forestは for(戸外)に est(この言葉はラテン語のbe動詞で存在する者と言う意味になります)。要するに 扉から一歩外に踏み出すと、そこは森、魑魅魍魎が、と言わなくとも得体の知れない野蛮人がいる、と考えられていたのでしょう。

foreignerもこの言葉の先頭にある forが扉の外を意味しています。扉の外には他人、扉の内 は家族、と言う意味の言葉に聞こえてきませんか。

foreignの reinも何かを連想させませんか? reinはラテン語の rei(王)に通じ、ドイツ語の reich(国)にも通じ、英語の rule(統治する)、 right(権利)などにも関連してくるのです。要するに foreign は「自分の外にある国」です。

ベルベル人の呼び名、barbarianと言う言葉も ba-bar-ba -と訳の分からない言葉を喋る人たち、と言うのが語源のようです。

それにしても、こんなに世界が狭くなった昨今なのにまだまだ外国人、自分たちとは違う人たちだと歴然とした差別があって悲しいです。日本にいるそんなことは感じないかもしれませんが海外に出ると、特に住むと差別をひしひし感じます。

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