Norwegian sweaterノルウェーのセーター(カーディガン)はどのようにして作る?

ノルウェー雑記

ノルウェーのセーターをご覧になったことはありますか?上質のウールが使用されていてかなり重いです。手の込んだ編み込み模様で編みあがっているので、その分、糸が何十にも重なり重くなるのだと思います。そして、その分、暖かです。

長く暗い冬の間、雪に閉ざされた冬の間、ノルウェーの女性たちはいつも編み物をしていたのだと思います。伝統的な編み方がいくつもあります。このカーディガンのように点々と模様が編み込まれるパターンは「シラミ模様」と呼ばれます。

日本では模様の図を見ながら表から編み、端っこまで来るとひっくり返して裏から編む・・・これが普通だと思いますが、ノルウェーではそんなことをしていると「何をしているんだ?」と言われてしまいます。

以前、日本のあるTVプログラムで流れていましたが(誰が最速でセーターを編み上げるか、と言うものでした)、まさにその勝者がやってのけたのと同じ方法がノルウェーでは取られています。だから、いつも表を見ながら延々と編み進んでいくのです。模様図を見ながらでもその方法の方がずっと簡単だと思います。

着丈をまっすぐ編み上げ、肩まで編むとストップ。そして、アームホール、首ぐりをカットしてしまいます。カーディガンの場合は前線もカットします。そして補強するためアームホール線等をミシンで縫う人もいます。また別に編んだブレードを付ける事もあります。つまりカットした線や袖を縫い付けた線などを隠すため、補強することでもあります。

袖もまっすぐ編み上げます。肩線もそうです。

ノルウェーの伝統的なセーター、カーディガンには写真のようなチロリアンテープ(ノルウェーではそんな名前はありませんが)が付けられています。そしてボタンも伝統的な模様が施されたピューター製のものです。この写真の物はカギスナップですが。カギスナップも伝統的なものです。

ノルウェーのダーレのセーターとかは日本でもよく知られているようですが、結構なお値段がします。数万円です。この値段に関しては、ノルウェーは物価が高いという事もありますが、質の方は永久に着る事が出来るほどいいものだと思います。

夫のお兄さんの奥さんが子供の時に着た、と言いうカーディガン(彼女のお母さんが編んだもの)を娘に頂いたのですが、ぜんぜん毛玉が出来なくて・・・。それにしても、あんなに細い糸で細部までの編み込み模様・・・感心してしまいます。

私も一度ノルウェーで夫のためにセーターを編んだことがあったのですが、これもぜんぜん毛玉ができない。日本の糸とどこが違うのでしょうか?

アイスランドで2着セーターを買いましたが、これも毛玉ができません。日本の糸と違う点はなんとなく糸が固めのの気がします。余談事ですが、小柄な日本人にとって嬉しいのは、ヨーロッパで衣服を買う時には彼らにはサイズが小さすぎて売れ残り状態になっていて私たちにちょうどいい衣服が値下げされている事。この2着のセーターもそうでした。オスロの一番大きなデパートの通りを挟んだところにブランド品のお店があったのですが、シャネルとかの衣服もかなり割安でした。

そうそう。「もう一つ何しているんだ?」と言われたことがありました。私も編み物とか好きで幼い時から糸と共に過ごしてきたのですが、編み方って私の知っている方法しかないと思っていたのでびっくりしました。

編み棒の持ち方なのですが、ずっと後になって知りました。私がずっとしてきたのは「アメリカ式」だという事を。ノルウェーではヨーロッパ式((?)を習ったのですが、いちいち糸を指で渡したりする必要もなく、もっと速く早く編む事が出来ます。ご存じない方はお試しあれ!

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