uncle and aunt 叔父と叔母と言う言葉の語源

英語雑記

英語で叔父を意味するuncleもフランス語の oncleから来ており、oncleはラテン語で「母方の叔父」を意味する avunculasが由来となっています。

avunculasは語系から見ると avusに指小辞が付いたもので「小さい叔父」と言う意味です。 oncleが立場や年齢的に小さいと考えると、その前の世代の avusは母方の大叔父となりますが、実際のラテン語では avusは父方の祖父を意味しています。つまり、母方の叔父と父方の祖父が同一人物と言うのです。

これは父親の父親と母親の母親が兄妹(姉弟)関係で、父と母は従妹同士で結婚したという事になりますが、ラテン語の生まれたローマ時代は従妹同士の結婚が多かったことから、 uncleは上記のような由来になっているのです。

さて、叔母と言う意味のauntですが、これは古いフランス語で anteに由来し、さらにはラテン語の amitaがもとになっています。 amaとか ammaという語幹は、もともと母と言う意味を持っていますので amitaはおそらくそれに関係していると考えられますが、 ラテン語のamitaは自分にとっての父親の姉妹と言う意味です。つまり自分にとっての母親の姉妹とか、父母の兄弟の妻と言う意味は原義で含まれていません。ただし、これはあくまでも原義の上での話であって、現代英語ではそのような区別はありません。父母の姉妹、父母の兄弟の妻全てを auntと言う単語で表すことができます。

ノルウェー語では「叔父」はonkle で英語とそう変わらない綴りなのですが、「叔母」はtanteと綴りtが冒頭につきます。なぜなんだろう。

それにしても、アメリカには「叔父、叔母の日」という特別な日がある様で面白いですね。

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