ガマルオスト

食文化

ノルウェーのチーズは美味しいです。そして、チーズで忘れられないのはガマルオストです。ガマルとは「古い」、オストとは「チーズ」のことですが、これってアジアのドリアンにも似て、もうそれがその場から消えてなくなってしまっても、まだ、かなり強いにおいが残っている、と言う代物で、ノルウェー人も苦手な人が多いようです。

それを出されたとき、「おそる、おそる」と言う感慨は口にしようとしている私ではなく、出してくれたお義母さんだったと思います。「まさか、こんなモノ食べれるはずがないだろう」と思われたらしんのです。

「え?これってなにか覚えのある懐かしい日本の味だわ!」私にはそう思えてしまう味だったのだからおかしいですよね。いくらでも食が進む、と言う感じでした。納豆の味に似ていたのです。パンの上に少ししかのせられないのは確かですが、私は美味しくいただきました。

臭い食べ物と言えば、日本ではくさやが筆頭でしょうか?例えて初めて食べる人にとっては、たじろいでしまうようなにおいだとか。しかし、食べ慣れた人にとってはたまらなくおいしいのだとか。

世界に臭い食べ物はたくさんあるけれど、いくらなんでもくさやの上をいくものはないわ、おと思っていたらスエーデンにありました。ニシンをを発酵させて缶詰めにしたシュールストレミングという食品。

ノルウェーで夫の友人がその5年物だとか言って、我が家にやって来た時、手土産に持って来てくれたことがありました。美味しいと言えば美味しい・・・しかし、毎日はごめんだわと言う代物でした。

そうそう、中国の上海からもう少し南下した地域だったと思います。魯迅の古里あたりだったでしょうか。ものすごい臭い豆腐料理を食べました。あれも一口で、もう結構です、と言う食べ物でしたが。

随分、前の話です。シンガポールだったと思います。ドリアンを日本に持って帰ってしまったことがありました。。この果物はホテルなどにも持って入ってはいけない、とか聞いたことがありますが、当時は「古き良き時代」だったのでしょうか。飛行機の中でも問題なくて荷物で持っていました。で、問題は大阪での待ち時間です。福岡への飛行機の乗り継ぎを待っていたのですが、空港の待合室で夫がそれを出して食べ始めたのです。隣の席にいた数人の婦人たちは何か臭う、と席を代わっていきました。

それにしても、日本人てそんな微妙なにおい、味にもおいしさを見出すんだと感心してしまいます。結局、食材が豊富だからでしょう。

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